『 葉月 』 は陰暦八月の別称。
現代の陽歴では概ね九月〜十月初めに当たりますが、そこらへんがなかなか厄介で、
つい 『 葉月 』 = 八月、 『 長月 』 = 九月、の判断をしたくなってしまい。
しかし厳密に、今頃は 『 葉月 』 の末、 “ 葉月尽 ” ってところでしょう。
繰り返す台風に翻弄され捲ったひと月、この十月に入っても脅威はなお去りません。
ちょっと出掛ければ、街路から周辺から立ち木が茶色く傷んでボロボロ〜 !!
こりゃ 『 紅葉 』 は期待できないわァ〜、と嘆息 ( なんて暢気なハナシ、被災地の
方々には申し訳無いッ ! …… 土下座 ) 。
でも幾ばくか、秋の風情に浸りたくて、茶緒パパのデータに見つけた旧画像より
── 過年 9 月 25 日、 『 鎌倉 秋の趣 』 。
繁華な中心部の市街で有名な “ 萩の名刹 ” が ……
天台宗 『 金龍山 釈満院 円頓宝戒寺 』 様

鎌倉駅から徒歩圏内とあって、秋の観光客もけっこう流入します。
が、そーゆー方々はまぁ、サラッと眺めて終わりでしょうか ?
( 一見小規模なお寺ですしね、現在は )
『 本堂 』 内の驚くべき “ 仏様ワンダーランド ” に、恐らくソソられないだろうし。
わたくしメはそのお堂内に、すっかり魅了された一人。
立ち寄る度、須弥壇近々と参拝させていただいております。
これ程の尊像群に、常々親しくお目にかかれる所は多く無い ?
それでも一般認識は、やはり “ 萩のお寺 ” なんでしょう。
『 白ハギ 』


『 スイフヨウ ( 酔芙蓉 ) 』

『 ハナトラノオ ( 花虎の尾 ) 』
往時絶大な権勢を奮った 『 北条 』 氏は第九代 『 高時 』 公 ( 鎌倉幕府 元十四代
執権 ) の折、 『 新田義貞 』 軍に滅ぼされました。
結果、 『 北条 』 家の邸宅であった当地が幕府の終焉の地となったのです。
…… 盛衰の定めを偲ぶかに、今も可憐な花々が咲き返ります。

本堂前の燭台がスタイリッシュ …… ♪
さて中心地を離れた北鎌倉には殊更 “ 森林 ” 感の深い古刹が多く、代表的なこちら、
臨済宗円覚寺派 『 金宝山 浄智寺 』 様


『 山門 』
これまでも幾度かお伺いしている古刹様です。


『 本堂 』 = 『 曇華殿 』
ご当山は、先の 『 宝戒寺 』 様元地にて 『 新田 』 軍に滅ぼされた 『 北条 』 一門のお寺。
鎌倉幕府 第五代執権 『 北条時頼 』 公の三男 『 宗政 』公早世を悼み、菩提を弔うため建立
されました。
『 鎌倉五山 』 の四位として、最盛期には 『 円覚寺 』 様にも並ぶ規模を誇り、長く栄えた
ようです。
が、やがては衰退、関東大震災により致命的な打撃を受けたため、現在の堂宇は概ね再建の
ものとか。


『 客殿 』 の座敷越しにひらける自然な前庭、 大好きな visual です !!

境内奥の 『 竹林 』 。

木々に包まれた佇まい。

紅葉にはまだ間のある季節、澄んだ空に 『 ススキ 』 がきらめいていました。
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