2017年12月31日

大年のごあいさつ  2017




   大年の法然院に笹子ゐる          森澄雄



 毎年大年 ( 大晦日 ) を迎える度、この名句が念頭を過ります。
「 大晦日の法然院に ( 小さく鳴きながら ? ) 冬鴬がいるなぁ …… 」 という景をのみ
見せているに過ぎない。
けれどそこが短詩のこと、素材がまずモノを言う !
「 大年 」 = 大晦日とゆう言葉は概して、せわしい気分を駆り立てる小道具だけれど。
ところがその舞台ったら …… 『 法然院 』 。そこらの町場じゃない。
京都鹿ヶ谷に構える、元浄土宗の名刹。
わたくしメ、不肖にして詳細を存じ上げす、勿論未踏の地でありまして ( 平身低頭 ) 。
── ナニナニ ? …… ネット検索〜 ( 笑 ) 。

 しかしッ ! …… ソレ以前に、語感とゆーのは凄いゾ ♪
未知の風景を妄想させる。 古刹の寒さと静けさの中に潜む、新年への厳かさ。
ふと気付けば薮叢で 「 笹子 ( 冬の鴬 ) 」 がチッチッと戯れている。
動くものソレだけの浄域に、束の間浸っている作者 ( …… なのかな ? もしも私の解釈が
間違っていなければ ) 。

 嗚呼〜 いいわァ ♪
そんな静謐と透明感を読者へ共有させ得る伝達者 ── 憧れます。
 


 『 森澄雄 』 氏は昭和に活躍した俳人。
『 加藤秋邨 』 に師事し、結社 『 杉 』 を創刊 ・ 主宰。
独自の個性を持った句柄で名を馳せました。

 尤も取り上げた句は個性的というより、寧ろストイックな雰囲気を持った、澄雄氏には
珍しいテイストかもしれませんが。


 心鎮めて待つ新年 ──
現代の家庭、就中、主婦層にはたぶん望み得ぬ贅沢ではありましょう …… 。


 捕らわれる心を最大限に解放し、且つ欲張らずに過ごしたいなァ、と我が儘に念じます。
どうか皆様にも穏やかな年越し年迎えでありますよう、心よりお祈り申し上げます。



           平成 29 年 ( 2017 年 )  大年

                                美緒ママ


posted by 美緒ママ at 23:40| Comment(0) | ごあいさつ | 更新情報をチェックする
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