クリスマスが過ぎ、歳晩がぐんぐん近付いて参りました。
うかうかしてると今年が終わってしまうので、最終月の俳句教室、ちゃっちゃと復習っときます !
第二週目 12 月 12 日
出向いた 『 ランドマーク ・ プラザ 』 に、折しもクリスマス・ツリー ♪
毎年眺めてるけど、今年はわりと普通な感じ ?
それでは教室レポへ。
当回も 《 型 ・ その 2 》 応用編。
「 上五〜中七 ( 季語と関係の無い一連のフレーズ ) を “ や ” 以外で切る 」 + 「 下五
( 季語 ・ 体言 or 用言 ) 」
及第句は、
鼻濁音言へぬアナウンサー寒し かいう
“ 鼻濁音 ” という、嘗て高校のアナウンス部ですら超絶初歩的な要点を、今のアナウンサーは
習わないんだろ〜か ?
同様に “ 喋り ” をメシのタネとする役者 ・ タレント業界にしても、「 日本語が乱れる 」 とか
以前の問題じゃないかぃ ?
言語は変化してゆく、そりゃ止むを得ぬも …… ソコだけは勘弁して貰いたい !
最早若くもない、 “ 大女優 ” と称される方々に 「 わたしガ 」 って言われちゃ、失笑するしか
ないよね。
その度、ゾワッと寒さを覚える ── そうゆう趣旨を 『 加藤静夫 』 先生には一応汲み取って
いただけたかも ( 笑 ) 。
続いては、物言い有りの句、
夜届く訃報廻覧クリスマス
「 夜に来た廻覧板かしらね ? ご近所のお年寄りでも亡くなったとか ? それを言っても
クリスマスが楽しくないでしょ ? 」 と 『 志田千惠 』 先生。
そーかもしれませんね、受け止め方によれば。
私的には、世間のクリスマス = “ 市井のささやかな安寧の象徴 ” であるならば、そんな夜に
“ 訃報廻覧 ” を受け取り、はたまた遠い救急車のサイレンを聞いたりするにつけ、天に謝する
べき身の幸い ? と。 実感は少なからず。
けれど通じにくい概念であれば、取り下げる他ないけれど。
さらには、言葉足らずだったボツ句、
書き順を違えてゐたる冬ぬくし
先程の “ 日本語の発音 ” もそうだけれど、 ( 私を含めた ) 現代日本人の問題 = 誤字
・ 脱字 !
苟も文芸の片隅に関わる者として、犯してはならぬ失態だけれど。
まァ、 “ 書き順 ” の間違いくらいは大目に見て貰えないかな ? と甘えてみた、冬の暖かさ。
ただ、「これだけの表現では具体性を欠き、何を書いているのか ? …… 手紙 ? 日記 ?
どんな文字を ? 景の見える工夫をしましょう ! 」 と当たり前のご指摘をいただいてしまい
ました。 反省です …… 。
第四週 12 月 26 日
引き続き 《 型 ・ その 2 》 応用編。
「 上五〜中七 ( 季語を含む一連のフレーズ ) 切る 」 + 「 下五 ( 季語以外の体言 or 用言 ) 」
及第句、
ロッカーにブーツ長しよ検診日 かいう
「 やや若めの女のひとが病院へ来て、脱いだものをロッカーへ、ブーツも無理やり仕舞って
…… という現代の景ですね 」 と静夫先生。
はい、そーですね、作者とは想像しないでイイですから ( 苦笑 ) 。
長過ぎるブーツにそこはかとない可笑しみ、そして重大事では無い軽さもひそませたつもり。
ペーソスを察知していただけたことを期待します ♪
もう一句の及第は、
寒梅のけぶらふごとし尼住持
千惠先生評 ── 「 けぶるように寒梅が咲いていて …… 美しいですね。 そこに尼僧様がいらした。
お寺という場所もはっきりわかって、景がちゃんと伝わりますよ 」 。
ありがとうございます、和の美しい雰囲気が表せて嬉しゅうございました。
なお手直し有りの句、幸い一句のみでしたが、
原句 大寒の土ふんまへし上棟歌
↓
改案 大寒や土ふんまへて上棟歌
宿題の 《 型 》 に拘らず 《 型 ・ その 1 》 にすれば、ぐっと違った ?
「 大寒 」 は “ や ” できっぱり切った方が格と潔さが生きますね。
一字二字の効果絶大 !!
だから 「 初案に留まらず、組み替え作り替え、幾つもの型を試す 」 大切さは、その都度
納得するのだけれど …… 。
実作に生かせてませ〜ん !!! ( 泣 )
しかしこの一年の纏めとしては、上々の成績と弁えます ☆☆☆
今後更に両先生よりいただくご批判・ご指摘を “ 果報 ” として、不足を補って行きたい !
向かう山は無限に険しいけれど、諦めず精進いたします。
両先生、会員の皆様、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いしま〜す !!
講習の後、珍しく周辺を歩いてみました。
『 ランドマーク ・ プラザ 』 ビルを抜けると隣接は 『 クイーンズ ・ スクエア 』 。
一面の大ガラス・ウインドーから景色を眺め、暫くベンチに休んでいると ……
超クールなビル街は、
『 Queen ’ s Square 』 のロゴ越しに広がるみなとみらいの市街。
やがて一時間もしないうち、いつしか短日の陽が傾き、
冬落暉が枯れ並木を金色に照らします。
今年もお世話になった 『 ランドマーク・プラザ 』 さん。
来年もどうぞよろしくお願いしますね〜〜 ♪♪♪
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