2016年04月03日

Gosyuin Traveller 19  その 2 .


 しばしブランクあきましたが。
Gosyuin Traveller 『 東慶寺 』 レポ参ります ――――

 『 去来庵 』 で舌とおナカを癒やされたところで、忘れちゃいけない。
ちゃんと “ 眼の癒やし ” もいただかんと〜 !! ( 焦々 )


 辿り着いたこちら ……


         臨済宗円覚寺派 『 松岡山 東慶総持禅寺 ( = 東慶寺 ) 』 様


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 梅の季節を迎え、カメラ隊やら遠くからの旅行者やら、賑わっていました。
そんな中、私達は早速 『 松岡宝蔵 』 へ。
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    すると真っ先にお目にかかれました、観音霊場札所本尊の 『 聖観音菩薩 』 様 !


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すらりと丈高く、古格と穏やかさを漂わせるお姿。
衣には、鎌倉期中国より伝わった特異な技法 『 土紋 』 があしらわれ、豪華な装飾性が
しのばれます。
さぞ絢爛と祭壇におわしたのでしょう。

 そんな方に遠い昔、数奇な来歴があったとは意外。
“ 美しさ ” 故の運命か …… 嘗て戦さの世、この観音さまの祀られていた “ 尼五山 ” 筆頭
『 太平寺 』 様より、ナンと奪取されてしまった本像と尼住持様 !
漸く当 『 東慶寺 』 の尼住持様の尽力で、お像のみ取り戻され ( 『 太平寺 』 様廃絶
のため ) 当山に迎えられた由。
以来大切にお守りされているそうです。 ありがたいこと !
お陰で現代の私達もご尊顔を拝せます。
『 聖観音 』 様、どうか末永く衆生をお見守り下さいね。

 なお、周知のトリビアかも ?
かの旧 『 太平寺 』 様の仏殿は、移築されて現 『 円覚寺 』 様の 『 舎利殿 』 になって
いるんですって〜 ?
わォ、よくぞ遺された貴重な名建築 !!

 ならばこの 『 聖観音 』 様がそちらへお戻りになれたら、もっとお幸せかも?
尤も、今や 『 東慶寺 』 観音札所本尊様としてお役目があるから、それも叶いませんね ……
ちょっと切ない ?
 おやおや、観音様にすっかり感情移入してしまいました。
では観音様、またお目に掛かりましょう。




 と、階を上ると展示室。
色々拝見し、この日お目当ての 『 水月観音 』 様にもまみえました。


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噂通り、華奢な美しいお姿ですね。 常座の、背景の丸窓の無いのが残念ですが。
中国宋代に大変好まれたとゆー “ 遊戯坐像 ” 。
柔らかでややアンニュイな佇まいに、魅せられます。
そう、切り金細工のような繊細な宝冠と瓔珞を除けば、お気に入りの 『 龍隠庵 』 の観音様と
本当に良く似ていらっしゃる !
出来るならご一緒に拝見してみたいわァ ♪
観音様の三十三変化の中で、最も女性的な表現ではないでしょうか。
( あ、ちょうどこの前日 『 浄光明寺 』 様でお会いした 『 勢至菩薩 』 様のリアリティーも
特筆されますね。 『 土紋 』 の鎌倉的装飾でも代表のおひと方でした )


 こうした観音様や菩薩様の表現様式は様々ありますが、女性的でもまた異なったな美しさの
おひと方に、滋賀県湖北の『 善隆寺 』 …… 『 和蔵堂 』 内の 『 十一面観音 』 様が挙げ
られます。
すっと真っ直ぐ立ったお姿で、面差しは寧ろ異国的。
エキゾチックでありつつ、シンプルな造形が魅力。 遠方なのが残念な観音様です。

 遠方と言えば、さらに My 憧れで、よりご対面の難しいおひと方が南山城に。
南山城は京都府の最南端。 それも奈良との境に近い僻地。
『 現光寺 』 という無住寺のお堂に守られる、誠に清廉な美仏です。
『 十一面観音坐像 』 …… まず観音様には珍しい 坐像 ” 。
慶派とおぼしき技量が、きりりと引き締まった体躯と美少年を思わせる端正で初々しい
かんばせを表現しています。
その瑞々しさが、多くの仏像マニアを虜にするのでしょう。
通常公開されていないそのお姿を、 最も美しい仏像 ” と挙げるファンは少なからず。
私も、写真で一目惚れした一人。
あまりに遠方、しかも滅多に会えない !! ( 涙 )
それでもいつの日か一度、まみえたいお方です。

 観音様は時に堂々たる風格を備え、またある時は慈母の優しさに溢れ、また年若い少女の
可憐さや、少年の清々しさ …… そしてさらに様々な化身となって衆生の前に現れます。
…… そんな気持ちにさせて貰えるのが、 癒やし ” なのかなァ、と。
本来の 信仰・信心 ” ではなくて、申し訳無いのですが。



 色々な眼福に与り、 『 松岡宝蔵 』 見学を終えました。


 この日は特別に、こちら 『 宝蔵 』 で拝受となった御朱印 ……


   『 鎌倉三十三観音霊場 』 第三十二番        『 水月観音菩薩 』

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                 『 本尊釈迦如来 』

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 その後、賑わう境内を抜け門前の 『 ギャラリー・ショップ 』 へ。
『 東慶寺 』 オリジナルの和紙製品・布製品・漆器などの工芸品など、なかなか魅力的です ♪
また、山内を撮った写真葉書も素敵〜 ☆
 折しも二階のギャラリーで、アマチュア作品を含めた山内写真を展覧されていました。
ゆっくり鑑賞させていただきました。



 やがて、窓外に大粒の雨が。
境内で、空が急に暗んで来たと怪しんでいたら、果たして予報大当たり !!
信じて良かった〜 ( 笑 ) 。
二人して折りたたみ傘を開き、降られつつ北鎌倉駅へ。
雨の鎌倉歩くなんて超レアだよね〜、と、 14 時 49 分の横須賀線で帰途についたのでした。


 


posted by 美緒ママ at 16:14| Comment(0) | 癒やし処 | 更新情報をチェックする
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