2013年12月23日

丈草の伊吹




   木枕の垢や伊吹に残る雪          丈草



 俳聖 『 芭蕉 』 の高弟 ―― 蕉門十哲の一人として有名な 『 内藤丈草 』 の句です。
テレビの天気予報に滋賀県 『 伊吹山 』 の雪が報じられ、瞬間思い出しました。

 丈草 ( 本名・内藤林右衛門本常 ) は江戸前〜中期の俳人。
尾張犬山藩士の長男に生まれ、同藩に仕えたけれど、難あって致仕出家。
以降芭蕉に入門して名を馳せました。
生涯清貧に甘んじ、身ほとりのものをあるがままに表現する率直な句柄を、皆に愛された
そうです。
 この一句は同門の 『 惟然 』 との惜別に、 “ 木の枕 ” の謂われあった彼を偲んで
詠んだと云われます。

 それにしても “ 枕の垢 ” だってぇ !? そんな不潔な素材を !! …… って外野にゃ
誹りを受けかねませんが ( 苦笑 ) 。
そーゆーところ、俳諧は全く別の美意識を持つのです。

 因みにこの句、雪は雪でも “ 残る雪 ” ―― 早春の “ 季 ” ですけどね。

 ともあれ土地馴染みの全く無いアタシは、 “ 伊吹 ” と聞けばやっぱり “ 雪 ” なんだな
…… と納得しきりでございました。




posted by 美緒ママ at 20:13| Comment(0) | 俳句 | 更新情報をチェックする
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