2013年02月16日

『 Taku 』 さん


 予報の降雪を幸い免れた昨日は、代わりに極寒の雨となりました。
その雨後から、今日も厳しい冷え込み。
一年の最低気温はとかく立春後に記録される、と言われる如く、ヒーターにかじりついても
なかなか暖まれぬ寒気です。

 この寒さの頃、どうしても忘れられない出来事があって …… 。
三年前の二月十何日だったか、朝居間へ起きて行くと、テレビを観ていた茶緒パパが慌てた
ように、
「 ロベンちゃんが大変だよッ ! 」
「 えぇッ ? … な、なに !? 」
ワタシ、どっきり!
「 いゃ、本人じゃないんだけど 」
はァ〜〜、ちょっと安堵。
「 あの、 『 サカシタ 』 さんってギター作った人だよね ? ロベンちゃんの 」
「 そーだよ 」
「 亡くなったって … ニュースで … 」
「 えーっ !? 」
何でも、そのカリフォルニア在住の天才ギター・ビルダー 『 坂下 拓 』 さんは、2月11日
深夜まで仕事していた工房で、強盗に襲われたそうなのです !
ウソォ〜〜ッ !? … 言いようのない驚愕 !!
まだ43歳の、嘱望された輝かしい未来と才能が一瞬で失われたなんて …… ( 涙 ) 。
斯かる類い希なる存在者に、何てことをしてくれたんだッ !? ( 怒 )
 勿論、彼本人の無念はさぞかし。
さらに彼と彼の名品を愛した多くの友人、関係者、ギタリストたちの衝撃は如何ばかり ?
就中、彼がもともと熱烈なファンとして自作ギターを捧げたというロベンとの、信頼関係に
とってどれ程の痛手だったか !? …… 端ながら案じられ …… 。


 基本は製作者と顧客というスタンスでありつつ、精神的な敬意をも持ち合っていた彼ら。
一説には Taku さんも同じく Buddhist であった、との故かもしれませんが。
 そうした親交が造り上げたロベンのための完成形こそ 『 Noupaul RF 』 。
ロベンが過去に所有した 『 Sakashta Guitar 』 4本の中の、極めつけです。
2008年リリースされたソロ・アルバム 『 Truth 』 のカヴァー・フォトを飾り、


          m_373023305b3bcb35fd6ce0c962fe9553.jpg


ここでの写真がきっかけで、 Taku さんの名がより広まったと言われます。


 その作者本人が 『 進化した古典 』 と自賛した傑作 …… ロベンもすこぶる気に入り、
ライブのメイン器の一本としてずいぶん愛用していました。
独特の複雑な構造により ( ド素人の私にはまるでわかりませんが … 汗 ) 、トーンと
鳴りはロベン・テイストにドンぴしゃ !
扱い勝手 = 弾き心地も抜群 ♪

 加えて Takuさん の作るギターの特徴は、第一にその “ 美しさ ” だ …… というのが、
その方面のプロたちの絶賛です。
まず見た目で引き寄せる魅力 ―― 弾き手が思わず欲しくなる工芸品のように “ 美しい楽器 ” 。
もしかしたら日本人ならではの、微に入り細をうがつ繊細で丁寧な感性が反映されていた
のかも ?
そうしてそれを製品と為すため、納得行くまで諦めない意志とエネルギー !!
 …… と知れば知る程、その喪失が真実勿体なさ過ぎる天分ではなかったか ? と。
2010年2月11日が命日となってしまった事実は、今も思い出すだに口惜しい … ( 怒 ) 。


 しかし当の楽器、なまじ高度な構造であったためか、デリケートな調整が難しかった
とも聞き及びます。
それで、作者の完璧なメンテナンスをもはや受けられぬ以上、最高のコンディションを
保てないのか ?
近頃ロベンの常用から外れているのが切なく、寂しい …… ( 泣 ) 。



 なので、懐かしい 『 Noupaul RF 』 の往年をYouTubeで ↓↓↓

★ 2008年 『 TOKYO JAZZ FESTIVAL 』 にて

http://www.youtube.com/watch?v=xXzgzoMPTHA

http://www.youtube.com/watch?v=oyXXMwKKN_g



 そう言えばこのギター、この映像で初めて見た気がします。
一見凄く使い込んだ、クラシックな風貌に感じられましたけどね。




posted by 美緒ママ at 23:24| Comment(0) | 音楽 | 更新情報をチェックする
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