2013年01月10日

『 石への想い 』 7  ソリティア


 “ ソリティア = Solitaire ” とは、ひと粒石使いのジュエリー。
概ね上質で粒も大きめな物を、主にリング、ネックレス、イヤリング等に用います。

 一般的には、ほぼダイヤモンドを指すことが多いでしょう。
最も代表的なのが “ 婚約指輪 ” とか …… 。
美緒ママは、生憎 Solitaire では頂いていないんですけどね〜( 笑 ) 。

 そーゆー宝飾品は、亡母の遺品としてやって来たのでした。
そしてその一つの “ 石 ” には、或るお正月の思い出があるので記しておきます。



 2011年1月。
鎌倉では、初詣客の大混乱をやり過ごして、三が日以降から初商いする店舗が随分見うけ
られます。ジュエリー 『 Chiku 』 もそんな一軒。
従って、お年始がてら “ 新春初売りセール ” を素見かしたのも、たぶん松過ぎだった
でしょう。
 過年思いがけぬ目玉商品 ( = 超お買い得なダイヤモンド・クロス ) に遭遇して、
サプライズ・ゲットした初売り。
そんな “ 柳の下の二匹目の泥鰌 ” もおるまいと思いつつ、やはり幾ばくかの期待でドアを
開けるのが客心理 …… ですかね ( 苦笑 ) 。

 「 あら、いらっしゃいませ ! 」
いつもながら素敵なマダム幸子さんが、
「 お忙しい中を 」
と満面の笑み。そして互いに新年の賀礼を交わし、カウンター席へ。
それから暫し四方山ばなし。
殊更具体的な目的の無い時、この気の置けない雰囲気が嬉しいものです。
 この日は折しも、マダムのご贔屓様がおみえになって、注文品の段取りらしき
やりとり。
その間私は、ショーケースの垢抜けたディスプレイを物色することにしました。
 中で目が留まったのが、ダイヤモンド・デザインリングの一角。
メレや小さめのダイヤを組み合わせた、お洒落で比較的リーズナブルな品々に眼を
癒やされつつ …… 。
内、惹かれたデザインが数点。接客を済ませたマダムに見せて貰いました。
 と、或るデザインに、 “ 脳内アンテナ ” がピピッと反応 !
懸案のリメイクへと、 “ 思考回路 ” が動き始めたではありませんか !?

 デザインのヒントとは、斯くも不意に “ 降りて来 ” たり、 “ 遭遇 ” するものですね ♪
本当に驚かされます。
そう、その頃私は母譲りの最も貴重な “ 石 ” ―― 0.71カラットの vs ラウンド・
ブリリアント・ダイヤモンド ―― のリング・デザインを模索中でした。
長いこと案じながら決めあぐね、仮にディリーユースのペンダントに身を窶していた “ 石 ” 。
そのリメイク案が俄かに構想を得る ? …… これは感動 !
これぞ正しく “ お年玉 ” = 新春一番の “ サプライズ ” だったかも !?

 そこで、私はおずおず切り出しました。
「 あのォ …… また “ 良いお客さん ” になれなくてごめんなさい ! 現品を頂くのではなく、
このデザインにリフォームしたくなっちゃって〜 」
常々離さず身に着けているペンダントを指すと、マダムは苦笑混じりにかぶりを振りました。
「 そんな … よろしいんですよ〜 。せっかくの良い石ですもの ! 」
そもそもペンダントへの加工が、この 『 Chiku 』 さん。
事情を慮って “ 仮の姿 ” をご提案下さったのも、マダムご本人です。
故に、石の素性は重々ご承知。
「 やはり、リングにされるべき石 」、とご賛同頂きました。

 それにしても件のデザイン・リング、実質商品としてより、リフォーム客のデザイン・
サンプルとしてばかり働いて来たらしく ……
「 えぇ、何人にもお作りしましたよ、このデザインで 」
とマダム。
なるほど、斯様に人目を引く理由は ? ―― 実質的機能性と上質感の高次融合とでも言うべき ?
即ち厚めの幅広アームに三列の整然としたパヴェを配し、中央に 0.5 カラットのしっかり
した主石を低くセット。
その直線的なシャープさとメレの華やぎ、対して主石の存在感 …… それらをコンパクトに
纏め上げた現代性。
往年の立て爪ソリティアとは、比較にもなりません。

 つまり、私がディリーリングに求める大切な “ 条件 ” をも満たしているってこと ?
嘗て、生まれて初めてのダイヤモンド・リング・リメイクに望んだ条件 ―― ジーンズの
ポケットに手を突っ込めるリング 。
そうやって一番プレシャスな石こそ常に身に着けていたい、と願うのは無謀としても … ?
ぶっちゃけ、パーティー・シーンなどめったに臨めぬ庶民のホンネではないかしら ?( 苦笑 )
 
 その条件に適うデザインに巡り会えるまで …… と母譲りの大事なソリティアは仮の姿で、
私の襟元に控えていました。
当然石が “ 提げられている ” 不安感は否めず、一刻も早い変身が待たれたのは言うまでもなく。


 実際に “ 石 ” を合わせてみた上でも、充分に相応しいデザイン、とマダムの太鼓判を頂き ♪
斯くして目出度く、リング・リメイクに Go! サインを出せたのでした。

 唯一問題は、メレ・ダイヤ入り枠の金額です。
私のお小遣いの賄える範囲か否か、見積もりを依頼して、その日は辞することにしました。




 而るに、現在我が手許にある最も上等なその “ 石 ” ―― 往年母が “ ハレの日 ” 用として
唯一所有していたソリティア・リング。
昔の、所謂 “ 立て爪 ” 型で、まるで時代劇の “ 篝火 ” みたいな大仰な枠に石が嵌まっていて
…… そのまま生かされることは、どう見ても不可能でした !!
これは、前世代の “ 形見 ” を受け取った女性に皆、共通な悩みではないかしら ?

 後日ジュエリー 『 Chiku 』 から連絡を得た私は、件のリフォーム金額見積もりの
件で訪問しました。
結果、私の経済が何とか賄える代価と納得。
他ならぬ母の石 …… “ 値切 ” ったりはしたくないですものね。
やせ我慢かもしれませんが …… ( 苦笑 ) 。


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posted by 美緒ママ at 21:33| Comment(0) | 癒やし処 | 更新情報をチェックする
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