2013年08月16日

盆過ぎ

 
 またまた繰り返すようですが、美緒ママが生まれ育った湘南 C 市 ―― 家土地が売却され、
幼時の記憶も薄れつつあるそこで、唯一関わりを残しているのが菩提寺と墓所。
嘗ては市境の小さな末寺でした。
それが、本堂背後の墓域からひと続きの ( もともと寺領であったのか、或いは買い上げたか ? )
後ろ山を造成し、ちょっとした “ 墓苑 ” 持ちになったのは、私が大人になってから。

 その折、俄然急増した檀家さんの棚経に回りきれなくなったらしく、『 旧盆 』 の供養を、
寺での合同法要に定めたようなのです。
そーなって以来、我が実家は大抵、盆迎えの13日午後に参列する習慣。


 本堂は、折からの暑さながらも風が吹き渡り、読経の音声と鉦、焼香の匂いがふうっと、
眠りへと意識をさらいかけます。



   声明のトランスに入る盆の鉦          かいう



 その法要が終わると、檀家さんたちは三々五々墓所へ参ったり、予め済ませた組みは
帰途に付き。
私と叔母はそれからゆっくり墓参りして …… 。
お定まりに水、香華を供え、礼をして辞しました。
 帰路、本堂の前に戻って驚いたのは、その僅かな時間の内に前庭も本堂もすっかり片付き、
人影も消え、今し方までの法要の空気や、甲斐甲斐しい男衆たちの影も形も無かったこと !
行事などまるで幻だったかの如く、炎暑の中に静まり返っているではありませんか。



   盆過ぎを何にかかずる御堂守り          かいう



 今や送り盆も済んで、お手伝いの男衆さんたちはお役目を終えたでしょう。


 それにしても、子供の頃からこうした “ 寺行事 ” を、欠かさず体験させられた美緒ママ。
「 ご先祖さまを連れて帰る 」 とかって甚だオカルトちっくな言い伝えはちょっと勘弁〜 !!
だったけど ( 大汗 ) 。

 仏教とはそーゆー概念を持つのかな ? … と何時の頃からか訝り始めた。
で、果たして意外な答えを見つけたンです。
インドやチベットなどの元祖 『 仏教 』 の教義に、日本の “ お盆 ” のよーな概念は無い、
と !?
“ 輪廻転生 ” として説かれるシステム上、四十九日 ( か ? 魂の逗留期間 ) を過ぎた
“ ホトケさま ” はさっさと“ 転生 ( 生まれ変わり ) ” してしまう。
なので、冷たい墓石の下にも、まして “ 千の風に乗って ” 空中浮遊なんかもしちゃいません !
もはや “ ご先祖さま ” は居られないンですって !!

 “ 魂迎え ” はどうやら、日本だけで盛んになった農耕儀礼を発露とする祭り ?
仏教には交渉無しに伝わった固有な習俗ではないか ? ―― とゆ〜説が。
なぜなら “ 生御魂 ” なる捉え方も、 “ 死者への供養 ” に無関係だから …… と。

 「 へぇ〜〜ッ !?? 」
不思議ですね、根っこが一緒でも発展型は別物。


 なるほど !
とゆーことは …… つまりロベンは “ お盆 ” をやってないワケですね〜 ?




posted by 美緒ママ at 22:45| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする